アプラクトはIT導入相談所

ITの導入には悩みが尽きない?

インターネットはこの⑩年で大きな進化を遂げ、今やAIやディープラーニングと言った「その更に先」へ向かう技術がどんどん実用化されています。
これによって、社会はどんどん便利になっています。
そんな中で、IT導入の波に乗り遅れ、未だにHPを持っていない、あるいは活用できていない事業主が沢山いらっしゃることも事実です。
総務省の調べでは、未だにHPを持たない中小企業は、特に資本金1000万円以下では実に40.2%という調査結果が出ています。
(総務省「平成28年通信利用動向調査」より)

そういった人々は、何も「インターネットには可能性がない」とか「全く必要のないもの」などとは思っていないでしょう。
どちらかというと、「導入コスト」や「運営ノウハウ」といった眼の前の問題が解決できないばかりに、立ち往生しているのではないかと考えています。

さながら、大雪の中でタイヤがハマってしまった大型車のごとく、年商5億円を超えるような企業でさえ、昔作ったHPのまま放ったらかしにしている例はよくあります。

インターネットは、人が空を飛べるようになったかのごとく、とんでもない力を秘めたものです。
今は政府がITの導入を推し進めている背景もあり、導入を考える又とないチャンスだと、私は考えています。
ただし、注意点もあります。

 

「IT導入補助金」という選択肢

昨年に続き、今年も「IT導入補助金」と呼ばれる制度が実施されます。
これは、厳正な審査を受けた特定の業者(IT導入支援事業者、以下「支援事業者」と記載)のITサービスを「半額」で導入(規定あり)できる補助制度のことです。
こちらのページに、本年度の実施概要(パンフレット)が掲載されています。

正式名称は「平成29年度補正 サービス等生産性向上IT導入支援事業」といいます。
パンフレットには事例として「顧客・在庫管理」「コミュニケーションツール」「予約管理システム」こういったものが挙げられています。

いかがでしょうか。
”うちの会社は、まだそこまでのステージじゃない”とか“まだホームページ(以下、HP)も持っていないのに”、あるいは“自分は個人事業主だから、法人じゃないし…”なんて感じた方もいらっしゃるでしょうか?

実はこの制度、条件に該当する「中小企業」「小規模事業者」であれば、幅広く使える便利な制度なんです。

しかも、例えば以下のような

・「まずはHPの導入がしたい」
・「お店のHPからネット予約が受けられるようになりたい」
・「インターネット上で自社の商品を購入した人に、自動で多段階のメール案内が送りたい」
・「いままでチラシだけで広告を行ってきたけど、インターネットを使ってもっと効率的に集客をしたい」
・「SNSと連携するHPにして、運用をもっと楽にしたい」

こういった、基本的なお悩みも対象になります。
今まで、高額な導入費用に尻込みをしていた事業者様は、これが良いきっかけになるかもしれませんね。
とはいえ、まだIT導入を行っていない会社・事業からすれば「何を導入したら良いのかさえ分からない」「イチから誰かに相談したい」というお悩みも少なくないでしょう。

この補助金は、最低15万円〜最大50万円までの代金のうち、規定を満たした商品の購入額(導入額)の50%が、補助金という形でキャッシュバックされます。

昨今の携帯電話販売時の「実質割引」ではなく、「キャッシュバック」というところがポイントです。
この制度で導入出来る際には、当初100%の金額を支払わなければなりませんが、その後50%があなたの手元に戻ってくる仕組みです。
ただし、この制度には「実際に補助金が降りるかどうか」という点でも審査があります。

「この制度を導入した場合に、売上見込が具体的にどの程度上昇するのか?」といった点や、「この制度を使って売上上昇が見込めるとして、5年後にどの程度の企業成長が見込めるのか?」といった、事業計画の審査が含まれます。

この部分は、IT導入を依頼する業者側がサポートしてくれるのですが、つまりは「サポート内容によっては補助金が降りない場合も考えられる」という事なんです。
IT導入に慣れた業者であっても、事業計画や開業支援が不得意な為に「せっかくの補助金がもらえない!!」といった事態も十分考えられるのです。

だから、審査を通過したIT事業者の中でも、“申請サポートの体制が整った”事業者で、”補助金を掴んできてくれる事業者”を選ぶ必要があります。
弊社でも、導入サポートを得意とする中小企業診断士とパートナーシップを組むことで、専門知識をフルに生かしたサポートが可能です。
そういった事業者がある、ということを念頭に置いておいて下されば、心配無いでしょう。

ただし、注意点が一つ。
補助金が降りるからと言って、「今、自社に使いこなすことが出来ないもの」は導入すべきではありません。
所詮は道具、使いこなせてこそなのです。

補助金を餌に、高額のシステム導入まで勧めてくる業者がいるのも事実。
お得なものであっても、「必要ないものは買わない」という姿勢こそが、何よりの経費削減ですよ。